ハリーのタカの目ブログ

起業日記になりそうな予感

4年間ニートだった幼なじみ@30歳が社会復帰した話-その①「ある田舎のものがたり」

梅雨入りしたと聞いて、空を眺めていたら水たまりに見事にはまりました、福岡の経営者ハリーです。

突然ですが、みなさんには「幼なじみ」っていますか?

僕はものごころつく前から、今も付き合いのある友達がいます。

もう、かれこれ30年以上の付き合いになりますね。

その友達がもし女の子だったら、「幼なじみ」という言葉がとてもロマンチックに響くんでしょうけど

残念ながら野郎です( ;∀;)

まぁそれは彼の立場からしても、同じことでしょうけど。

 

背景

最近、自分よりも若い人のキャリア支援をすることが多く、必ず引き合いに出すのがその幼なじみなんです。

「4年間ニートやった友達が社会復帰しましたから、働こうって思う意志さえあれば大丈夫ですよ」が決まり文句。

それで、ふと、彼のことをブログで書こうかなと思いはじめました。今回は、僕と彼のことを簡単に説明しておきます。

 

昔語りのつもりなので突然文体変える

僕も彼も福岡のある田舎町出身、同い年。

彼というのも微妙なので、ここでは仮名ジミーにしておく(もちろん生粋の日本人 笑)。

2歳かそれくらいのときに、母が僕を連れて近所を散歩していたとき、偶然同じくらいの年頃の男の子を連れたお母さんと出会い、母が「あら~、いまいくつ??」と言って話しかけて母同士で仲良くなったのが始まりだとか。僕の母は昔から社交的だったようだ。

幼稚園は違ったけど、ジミーとは小さい頃からよく一緒に遊んだ。

その頃の思い出は、ガンダムのプラモデルやガシャポンで出て来るガン消しでよく遊んでいたこと。今考えると、あれで何をして、どうやって遊んでいたのだろう。

町立の小学校、中学校と同じ所に行って、時々同じクラスになった。1学年120名くらいしかいない小さな学校なので、高い確率で同じクラスになる。しかも、中学校も小学校のすぐ近くにあって、他の小学校とも交わらずにそのまま上がる。僕らの町で育った子供たちは、小学校から9年間はとても狭い環境と関係の中で過ごすことになる。だから、自然と人間関係も濃いままで育っていく。もっとも、それがやや特殊なことだったというのは大人になって知ったことだが。

 

僕らの町にはほどよく自然があり、都会もそんなに遠くない。ガラの悪いヤンキーや不良もいない。問題になるようないじめもほとんど起きない。受験だ何だと騒ぐ親もいない。成績はそんなに良いわけではないが、学級崩壊などとは無縁の世界だった。小中と、時々転校生がやってきた。後で知ったことだが、多くの場合はいじめられていた経験があった。学級崩壊などで問題があった先生も、よく僕たちの学校に来ていたようだ。「楽園」と、ある先生は呼んでいた。

僕とジミーはそのような町で、ガンダムやゲーム、アニメを話題にして中学卒業まで一緒にいた。

 

高校は別々のところに通い、3年後、めでたく二人とも大学受験浪人を経験することになった。僕が通うことにした予備校にジミーを呼んで、小中学校で仲が良かった友達も誘って、またつるむことにした。よく考えると、そんなことをしたのは僕だけだった。予備校からは「営業部長」と呼ばれた。

すっかり30代半ばのオッサンになった今、周りの人に小学校の友達といまだに会って話をするというと、多くの人に驚かれる。どうやら、小学校の人間関係は中学校でほとんどリセットされ、高校で完全に切れることが多いようだ。不可逆的な人間関係が、割合多くを占めるのだろうか。他の田舎も僕の町と似たようなものではないかと思うが、よくわからない。

何にせよ、僕は約1年間勉強して、東京の大学へ無事合格した。数学が苦手だったので、克服するために毎日必ず数学を勉強した。同じ問題集を3周くらいしたら、意外と力が伸びていたのだ。

ジミーは、もともとあまり勉強するタイプではなかったからか、もう一年浪人して福岡の大学へ通うことになった。お母さんの里が東京なので「東京に行きたい」と言っていたが、かなわなかった。

 

僕は東京で大切な青春時代の4年間を過ごし、思うところあって東京から抜け出して就職した。

ジミーは、僕より遅れて1年後に卒業して、IT企業に就職してSEになった。地方の企業だったが、東京に支店を置いていたので念願の東京で働けることになったのだ。僕も彼も、とてもそのことを喜んだ。

この物語は、ここから始まる。(続く)

町議会選挙活動を見てて、選挙について考えてみた

ハリー@経営者@福岡です。

今日は選挙の話です。

 

「〇〇をよろしくお願いします!〇〇!〇〇です!」

選挙カー。選挙前にのみ必ず現れる、日本の風物詩。

地方議会に当選した人の話によると、あの車+アナウンスする人だけで何百万というお金がかかるそうです。選挙ってお金かかるんですよね。色々と。

駅前で繰り広げる街頭演説。

名前も顔も知らないおっさんが、ジャンバーを着た女性に囲まれて何かしゃべってる。

正直、僕はこの町の住人ではないのでどうでもいいんです。

むしろ、仕事の邪魔だし、気が散るのでやめてほしい。住人のみなさんはどう思ってるんだろう。

それで、ふと気になって。

この活動、よく見かけるけど、ほんとに効果あるの??

 

住民の貴重な証言

それで、とりあえず、知人の住民の方2人にに聞いてみました。サンプル数少ねぇとかいう文句は置いといて。貴重な証言が得られました。2人とも40歳以上です。

僕「今度の選挙に行きますか?」

Aさん(女性)Bさん(男性)「行く」

「誰に投票するかって、どうやって決めるんですか?」

Aさん「うん、テキトー。おもしろそうな人に入れる」

「テキトーですか(笑)」

Bさん「害がなさそうなヤツに入れる」

「それって、どうやったらわかるんですか?」

Aさん「選挙公報とかかな」

Bさん「地場の建設屋とか土建屋には入れん。しがらみのない、年寄りの議員にやかましく言ってくれそうなヤツに入れる」

「そんな人いるんですか(笑)」

Bさん「この町の出身じゃなくて、予算の使い方にうるさいやつがいるよ。そいつのおかげで、町が好き勝手お金使えなくなった。特定の業者ばっかりに仕事が行かなくなったりね」

「へー、そんな人いるんですね」

「で、Aさんはあの選挙カーとかで叫んでる人には入れたりしますか?」

Aさん「いや?ほとんど知らんし。その場で考えるよ」

「ですよね・・・」

Bさん「選挙カーで言ってるヤツには絶対入れない。入れる気がしない」

「ネットとかで調べたりしますか?」

AさんBさん「いや…しないね」

Aさん「ぶっちゃけ、町議会はどうでもいいって感じなんですよね。重みがない。それでも選挙は行くけど」

Bさん「知り合いが出てる手前、行くけどね。ただ、みんな年寄りの議員にはうんざりしてる感じだから、若い人は若いっていうだけでチャンスあるよ。出てみたら?」

「いや、いいです(笑)」

 

投票に影響を与えるものってなんだろう

それで、投票行動に与える影響が実際はなんだろうかと思って論文あるかな、と。

2004年に大阪大学で書かれた論文が見つかりました。

http://www.isfj.net/articles/2004/gyousei_yamauchi.pdf

それには色々書いてあったんですけど、「接戦だったらみんなの一票の意味が感じられて行く」「若者が多いと投票率下がる」とか書いてて、投票率を上げる提言として①公開討論②ネット投票、がありました。

ネット投票はできるようになりましたね。でも、調べると国会議員ならまだしも、地方議員はホームページのホの字もほとんど出てこない感じなので、これは日本の地方の将来はあぶないな、と。

で、公開討論はアメリカ大統領選みたいなのがあればいいんでしょうけど、今のところ情報発信が一方通行ですよね。ともすると他者批判とか攻撃になるので、日本人の奥ゆかしさからすると難しいのかもしれないですね。

 

投票率って下がってるけど、それは若者のせいなのか?

この論文、投票率が下がってるのでそれを嘆いて、ってことだったんですけど、推移はどうなのかなと。

総務省のホームページにちゃんとデータがあって。

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確かに下がってる。

がくーんと下がってからうまく立ち直れてないですね。

ネット選挙とかになったところで投票率は大きくは上がらない。制度の問題ではないのかもな。

年齢別はどうなのか。

こちらは公益財団法人明るい選挙推進委員会にデータがありました。

衆院選

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地方選

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なんでしょうね。

若者だけの問題でもなさそうですけど。

 

また考えてみます。

 

 

 

「まだ自己分析やってんの?さっさと釣りに行け」という話

就活中の学生(仮名:コウスケ君)との話。

仕事柄、学生とよく接するので進路相談を受けることがあります。

就活の流れというと

自己分析→業界研究→会社研究→エントリーシート作成→面接

一般的にはだいたいこんな感じです。

最近の学生は業界研究や会社研究はあまりしないという話も耳にします。

面接受けに行ったはいいものの、その会社のことを詳しく知らないまま臨むこともあるのだとか。

「とりあえず受けてみるか」

僕は自分の殻に閉じこもってるよりは、そっちの方がまだ100倍マシだと思ってます。

 

今回、話をしたコウスケ君は「自分のよさがわからない」といって右往左往して、今の時期になっても自己分析セミナーとかにお金払って行こうとしている学生です。もちろん、ちゃんと興味もって会社説明会とかも行ってるわけですが。

知り合いの先生から「それってモテない男子がやるクソダサいパターン」と言われ、セミナーに行くのは思い直したようです。

 

相談を受けて、僕はこういう話をしました。

僕「釣りってしたことある?」

コウスケ君「はい」

僕「うん、まぁ聞いておきながら俺あんまりやったことないんやけどさ(笑)

あのね、自己分析ってのはエサ箱の中身を用意するもんなんよ。魚を釣ろうと思ったら色々道具はいるけど、エサいるよね。ルアーでもいいし、生エサかもしれないし。でも、今から釣ろうとしてる魚がどんな魚で、何を好むか、はっきりとはわからんけどエサつけて釣り糸投げてみたらいいやん。

それで、あ、これ違ったと思ったら別のエサつけてまた投げる。その繰り返し。でも、相手の反応見たらだんだんどのエサが好きかわかってくると思うし、そういうの見ながら話をできるのが、よく言うコミュニケーション力ってやつなんじゃない。ほんとかどうか知らんけど、企業の多くはコミュニケーション力がある人を欲しがってるらしいよ。自分たちにあんまりないくせにね。

だから、エサばっかり揃えてても、魚が本当にそれを食べるかどうかわからないし、さっさと釣りに行った方がいいやん。だから、エサの種類も3個くらいあったら、十分試せると思うよ。

その3個のエサが、あまりにもマニアックだと食べる魚も限られてくるよね。もしかしたら深海魚くらいしか食べんかもしれんから、深海魚に行き当たるまで釣り糸を伸ばさないといけない。つまり、当たる数も少ないし、探すのも大変。見つかったらラッキーだけど、見つかるまで魚に会い続けないといけない」

コウスケ君「めちゃくちゃよくわかりました。その、エサがあると思うんですけど、やっぱり自分の良さの伝え方がうまくわからなくて。自分が好きになれないんですよね。どっちかっていうと嫌いで…」

僕「今のところコウスケ君の興味も関心もない女の子がやってきて、君のこと好きって言ってるけど、ネガティブなこといきなり話しまくったらどうする?」

コウスケ君「うーん、ないですね」

僕「ま、そういうのを好む人もいるかもしれんけどね。でも、初対面って相手のことよくわからないから、ネガティブなことばかりでも微妙だし、ちょっと近寄りがたいって思われると微妙よね。一緒にいたいとは思えない。で、ネガティブなことは、もちろん人間だから思ったり話したりしてもいいんやけど、なんか大変だけど笑顔で明るく楽しそうにそれを伝えることで、相手の受け取り方も変わるわけね。

自己PRの伝え方も同じで、自分ではネガティブにしか思えないようなことでも、少しだけ見方を変えればとても魅力的に映ることがある。これをリフレーミングというんだね。ある角度から見たらあまりカッコよく見えないけど、違う角度から見るとものすごくカッコよく見える人だっている。人の長所とか強みとかもそういうことで、自分が思ってるネガティブな感じじゃなくて、表現するための言葉をちょっと変えるだけでまったく変わる。

たとえば、コウスケ君は自分のことが嫌いだっていうけど、なんで嫌いなん?」

コウスケ君「理想の自分に遠いというか、なれない、というか」

僕「そういう自分になれたら自分が好きになれるってことかな。まぁここではリフレーミングってのをすると、コウスケ君はまず自分の理想や目標を持っていて、それに向かって努力できる人間だということやね。

で、努力してるんだけど、なかなかたどり着けない。たどり着けないけどがんばる。がんばるけど、たどり着けなくて疲れる。そんな自分になれない自分はダメだ、嫌いだ、と。

どう思うかわかんないけど、それってすごいことなんだよ。普通の人にはできない。別に自分を好きになれとは言わないけど、今言ったみたいな別の見方ができる自分も、受け入れることやね」

コウスケ君「そう、なんですね…」

僕「今まで色々聞いてたり、他の人が言ってくれてるみたいに、コウスケ君にはたくさんいいところがあって、エサ箱は十分なんよ。でも、エサ箱が自分の理想に見えないから、ぶーぶー文句言って、もっと充実させなきゃって言ってる。さっさと釣りに行け。そんないつまでもうだうだしてるやつなんか知らんわ。ていうか、仕事するかぎり自己分析なんか永遠にやり続けないといけない話で、自分でもまだ自分のことよくわからんこともあるし、本当の強みなんて仕事やりながらわかるもんなんよね。だからエサ集めるのはほどほどにしていいよ」

コウスケ君「わかりました、ありがとうございます!」

 

…と、こういうわけでした。

正直に言えば、別にこんな相談なんか受けなくても彼はとてもいい学生なので、内定はどこかしら得られると思います。それは、いくつか会社を実際に受けてみれば、彼なら自然とわかってくることですし。

まじめで、もっと上を目指したいと思うので、僕なんかに話を聞きたいと思ったんでしょうね。

なお、この話は僕がお酒を飲んで話をしたことと、彼との関係がある程度これまでに築かれている状態という前提がありますので、他の方がどう思うかはいざ知らず。

 

今年も桜がきれいですね~。花見したいなぁ。

就活もしてなかった大学中退予定のインターン生、就職が決まりました

ハリー(経営者@福岡)です。

昨年から大学生のインターンを受け入れています。これから社会で役立つのは少なくともWebスキル(htmlの基礎から)だな、と思い、それを教えてコンテンツをつくる力や発信力を身につけてほしいなと思い、始めました。

男女1人ずつで、男の子は4年生、女の子は2年生でした。

男の子はわけあって卒業できず、大学の先生やご両親とも相談の上、中途退学することになっていました。

その大学の先生は「腕に何か技を身につけてほしい」ということで、中退前に何かしら社会とのつながりを持っておけば、将来的に就職が有利になるかもしれないと思っていたそうです。

そこへ、僕が「うちでインターン受け入れたいんですけど、誰かいい学生いませんか?」と来たものだから、これはもうカモネギのごとく「いますよ」と言われ、あれよあれよという間に決まりました。

もうひとりの女の子も含めて、先生の周りにいる「クレイジー」な学生たちのうち、ツートップがめでたくうちの会社に来ることになったわけです。

二人とも「自称コミュ障」ですが、別に話すのに支障はありません。

男の子は自分でちょっとずれていることを自覚している変わった子で、女の子は「うちはまともです」と言いながらゲイバーへと通い詰めるノンケの20歳。

「ヤバいやつきたなー」と内心思いながらも、まぁなるようになる、と思ってやってました。

プログラミングとかって、やってみないと話が進まないので、とりあえず写経のように見よう見まねでやらせると、意外とすんなりやれるもんです。

難しい理屈とか説明せずに、こうすると、こうなる、を繰り返してひたすら断片化された経験を積んでいくと、やがてまとまった知識が脳内に蓄積されます。

しばらくすると、基本動作(たとえばサーバを直接介したファイルのやり取りやバグ取り)なども言わなくても自分でできるようになります。

htmlとかCSSをひととおり教えて、Javascriptとかも簡単に教えると↓みたいな遊びもできるようになります。ページにアクセスすると、メッセージが表示されるパターン。

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そんな楽しくやって数ヵ月、2月になって男の子が「実家に帰らないといけなくて・・・」という話をし始めました。

ご両親が家賃がもったいないからかえってこいと。それはごもっともです。反論はできない。

 

僕「で、どうするん?インターンのことは置いといて、将来的なことは」

そう聞くと

 

彼「うーん…就職したいです。できれば福岡で働きたいです」

という答え。

何気ない瞬間ですけど、これってめちゃくちゃ大事なんです。

中退するけど、実家に帰ってしばらく考えるとか、適当にバイトして過ごします、ではなくて、「働きたい」「仕事したい」という意思表示。これが大きな分かれ目です。

そうなると、僕も何とかしてやりたいなと思って大学の先生と組んで猛烈に就活モードへと突入します。彼はいったん家を引き払って地元へ帰ります。

しかし、何せ卒業しないものだから就活は一切したことがありません。

履歴書はあっても、エントリーシートとか、自己PRとか、志望動機の書き方とかもゼロから始めるのでしんどい。

しかし、ここは百戦錬磨の大人たちのサポートがあれば何とかなります。サポートにはGoogle Driveのドキュメント機能を使いました。

とりあえず本人に材料を考えて、箇条書きでPRできそうなもの、キャリアにつながりそうなものを書き出してもらう。

それをもとに作文してもらう。ただし、こういう風な構文で書いたらわかりやすいよ、というガイドつき。そこまでやると結構いい文章書くようになります。

細かい伝え方などを修正して、まとめてできあがり。

後は企業に応募するだけなのですが、実は「就職したい」という話を聞いたときに、大学の先生から候補となりそうな企業名を聞いていたので、その場で会社のホームページに行って、彼の目の前でお問い合わせ画面に僕が「面接受けさせてくれ」という主旨の文章を打ち込み、あとは「送信」ボタンをクリックするだけのところで、手を震わせながら「後は君のOKさえあればこのボタンを押すだけだ。それをやれば人生が変わるかもしれない。どうする?」という完全に脅迫まがいの行動をやっていました。

無事に(?)送信して、しばらくすると「ここから応募してください」という人事の方からの返事。そこから書類づくりに突っ込んでいったわけです。

結論からいうと、その会社は不合格でした。しかし、面接なども練習したら問題がなかったので、「数社受けたら何とかなるんじゃね?」と思って、知り合いの方にも協力してもらって数社受けてもらいました。

そうしたら、ちょうどそこから3社目の面接で、人事の方が学生の経験したこととこれから会社がやろうとしていることが重なっているといって興味を持ってくれて、社長も気に入ってくださってあっさり内定が出ました。

彼は来週から福岡にまた越してきて、めでたく社会人。

何があっても3年はがんばって腕に技を身につけろよ、飲みに行こうな、という話をしてます。どうなるかわかりませんが、若者が社会へ巣立っていくのは見ていてすがすがしい気持ちになります。

 

そう、たぶん4人目

ひるがえって、これが僕や僕の会社のためになにかなるのか?

さぁ・・・別にこれの見返りでお金もらったり仕事もらったりするわけではないので、単純に社会貢献です。

あやうく社会とのつながりを永遠に断たれそうだった若者を、かろうじてつないだ、それだけのことです。なお、念のため補足しておくと彼はなんでもかんでも我々のおんぶにだっこだったわけではなく、かなり自主的に動いてやるべきことはやっていました。勘の良い子なのは間違いないです。

で、僕がかれこれそういった感じで社会から落ちこぼれそうだった、あるいは、落ちこぼれていた若者を社会に送り出したのはこの数年で4人目です。

3年半ニートをやっていた人も、社会に復帰する手伝いをしました。今も、彼は復帰先でがんばっています。

ほかの2人も正社員として、ひとりは昨年の春から、ひとりはこの春から働きます。がんばってほしいですね。

 

情けないことに僕の会社で面倒見れればいいのかもしれませんが、それがまだまだできない段階なので他を頼るしかありません。

彼らのがんばりとともに、僕もがんばらねば。

 

 

 

トランプ米大統領を辞めさせるには-そもそもの政治制度と弾劾・不信任の違い

「雨降って地固まる」

そんな気分で今のアメリカを眺めています。

早速メディアを中心にトランプさんがにぎわせていますね。そして、不人気ですね、トランプさん。下馬評を裏切らない。

中小企業のオーナーが鶴の一声で方針を変えてしまって、現場や関係者が右往左往しているのに似ているな、と感慨深く思っています。

トランプさんは政治家ではなく、何度も失敗を乗り越えて(少なくとも見かけ上は)大成功を収めているビジネス経営者です。

やれやれ、政治とビジネスは違うんだけどな、と思いながら、なんか中小企業のオヤジ社長ががんばって騒いでるな、とも感じています。

そう考えると、エリート層であり弁護士資格も持ってるオバマさんは、うまくやっていたな、と。でも、その分大胆な改革はできなかったんだろうとも。

 

大統領制と議院内閣制の違い

それで、「トランプさんは不信任されるのでは」という話が周りで出たので、そうか、そうだよな、と思いました。

日本人は日本の政治制度をもとに考えてしまうんですね。

 

日本では、首相(内閣総理大臣)が国家元首としています。この人は議員から選ばれます。その議員は国民の選挙で選ばれます。

それで、首相が各大臣を選んで内閣チームを組むわけですね。議会は、行政について内閣に政治を信任するのです。そして、議会は立法をがんばる。

つまり

国民➡議員➡首相➡内閣

国民と首相は間接的な関係なのですね。

で、首相を選んだ責任は国民にもありそうですが、そこはワンクッション挟んで「いやいや国民の皆様に直接責任があるとは申し上げられません、私たち議員が責任をもってやります」ということになっています。

それで、首相がいい加減なことをやっていたら、議会の権限で「あんたに日本の政治は任せちゃおけんわ」といって「内閣不信任決議案」を出して、一定の条件で可決されれば、首相は「ふざけんな」と言って議会を解散するか、甘んじてそれを受け入れることになります。面白いのは、首相は再チャレンジできるんですね。議会が可決しても、国民はまた(間接的に)選ぶことになるかもしれない、と。

 

 

しかし、大統領制というのは直接の国民投票で選ばれることになっていて、直接国民に責任を負っています(実質の大統領選挙制度は、間接民主制の形を取っているわけですが、最終投票はやはり国民が行います)。

国民が直接選ぶわけですから、権限も役割も、義務も責任も大きいわけですね(選挙にかける時間とエネルギーを考えてみてください)。その代り、そんなに大きな力を持つ国家元首がコロコロと変わるようでは政情不安になりますから、よほどのことがない限り大統領は変わりません。したがって、比較的短く感じられる任期4年、最長でも再選8年です。

日本の首相と大統領では、基盤となる政治制度も、それができた基本思想もまったく異なるので同じように考えることは難しいのです。

 

大統領の弾劾

それで、早い話どうするかというと、トランプさんに大統領を辞めさせるには「弾劾」するしかありません。

合衆国憲法では

大統領…は、反逆罪、収賄罪又はその他の重罪及び軽罪につき弾劾され、かつ有罪の判決を受けた場合は、その職を免ぜられる。

とありますから、トランプさんが在任中に何かしらの犯罪に手を染めて、しかもそれが訴追されて、有罪判決されたら晴れてお役御免となるわけですね。

過去、ニクソン大統領がウォーターゲート事件の時に弾劾されてますが、司法権妨害、職権濫用、議会侮辱が罪状で、弾劾が議会で決議される前に辞任しています。

あとはトランプさんが「こりゃ、辞めるしかないわな」といって辞任するような状況が出てくれば、反トランプ派は喜ぶかもしれません。

議会侮辱はありそうですね(笑)

でも、そうなったとして本当に次のリーダーはいるのかな?

 

4年待つ

先ほども書いたように、大統領の任期は4年ですから東京オリンピックのときにアメリカ大統領選挙が行われて、そのときトランプさんが人気を落としていれば変わる可能性があります。

政治はしたたか

あとは、ケネディさんと同じ轍を踏むか、という話ですがどうでしょう。

トランプさんが騒いでくれて、米国内が混乱するほど、得をする人もいるわけですね。米国内外でニヤニヤしながら眺めている人が。

もしこのまま米国が混乱し続ければ、必ず国家として弱体化します。人材の流出や資産移動などが起きるかもしれません。

でも、トランプさんがちょっとやったところで、今の大きな流れは変わらないような気がします。毎年100万人を超える正規移民はこれからも後を絶たないでしょう。

今回の措置はあくまでもテロ対策となっていますので、移民が増えることは別に否定していないわけです。

それに、トランプさんがはちゃめちゃにやってくれた方が、後に大統領になる人はかなりやりやすいですよね。人気も取りやすそうだし。

もちろん、そんな長い目で見てられないという人は、近道を選ぶのかもしれませんが…次期大統領を見すえて力を蓄えるか、候補を今のうちに擁立して育てるのが早道のように見えます。

 

それにしても、これだけ米大統領の挙動が国際的に影響力を与えているのを目の当たりにすると、やはり世界はグローバル化したのだなと実感しますね。

そして、僕個人としてはトランプさんが「ビジネス界出身の大統領」として何をやってくれるのか、それがどう影響を与えるのか、冷静に見て興味を持っています。

あまり嫌悪感とかはおぼえません。恐らく、トランプさんがよく見かける企業のオーナー社長に似ているところがあるからだと思います。

また何か思ったら書きます。

 

追記

スタバがこのような発表を行うのも、ある意味トランプさんが騒いでくれてるから逆手に取ってますよね。

www.jiji.com

これ、措置がなくても勝手にやれば良かった話なのでは・・・と思います。

 

Google Adwords-「今広告は表示されていますか? いいえ テキスト広告の診断情報のみを取得できます。」への対応

ハリー@福岡の経営者です。

今回はGoogle Adwords(グーグルアドワーズ)で困ったことへの対処方法をご紹介します。

これは、次の症状が出た方を対象としています。もしかしたらまったくマニアックなパターンかもしれないので、無関係な方がほとんどだろうと私も思っています。

 

キーワード>検索語句>ステータス

に行って吹きだしマークにマウスオンすると

今広告は表示されていますか?

いいえ  テキスト広告の診断情報のみを取得できます。

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と出てしまっている方へ。

※図ではキャンペーンを有効にしていませんが、明らかに有効になっている(広告審査も済)のに出た場合です。

 

思い切ってサポートセンターに問い合わせる

結論から言うとこれが速いです。

AdWordsのホームページに行くとサポートセンターの電話番号がありますので、手順に沿っていくとアドバイザーの方につながって色々と教えてくれます。

https://adwords.google.com

今回は女性の方が丁寧に対応してくださいました。

 

電話はしたくない方へ

それでも電話はしたくないという方で、こちらにたどり着いた場合に。

キャンペーンのサブタイプが「動的検索広告」になっている場合は要注意です。

このタイプはランディングページの内容にもとづいて広告を自動生成するものなので、キーワードとは関係なく広告を掲載します。

なので、各キーワードの表示回数(インプレッション)はゼロなのに、合計表示回数は数字が上がっていたりします。

したがって、純粋にキーワード連動だけで広告を掲載したい場合は

キャンペーン作成(+)
>検索ネットワークのみ(ディスプレイ対応の場合は一番上を選択)
>タイプ:標準またはすべての機能

から、キャンペーン設定>広告設定に向かっていくと良いです。

 

とにかく、ステータスで「いいえ」が出ている場合は掲載されていませんので、何らかの対処が必要です。

最初、検索数が少ないからか…?などと思っていましたが、関係ありません。

即座に手を打ちましょう。

最後に、これは初歩的なミスだろうと思っています。

年金事務所による社会保険調査に行ってみた

ハリー@福岡の経営者です。

以前、社会保険についての話を書きました。

harryike.hatenablog.com

 

この記事を書いてから、時々「社会保険 加入したくない」 という検索キーワードでこのブログに来られる方も出てきました。

えぇ、気持ちはわかりますが、条件に当てはまる以上、もう加入しないとかえって損な制度と時代になっています。諦めて加入して、もっと生産的なことに時間とエネルギーを使った方がよいと思います。

 

それで今回は、年金事務所から

「お前んとこの事業所調査するぞゴルァ」

「ついては事務所まで来いやゴルァ」

「この調査は法律で定められてんだゴルァ」

という招集状が届き、日時も指定されて調査に行くことになりました。

なので、今回も「行ってみた」というよりも「行かないといけなかった」という話です。

この調査は、正式には「全国健康保険協会管掌健康保険及び厚生年金保険被保険者の資格及び報酬等の調査の実施について」と言うそうです。

長い。

要は「お前んとこの会社は社保ちゃんとやってんのかゴルァ」ということなので、そういうタイトルにしてしまえばいいと思うんです。

狙ってることをそのまま書く。まどろっこしい感じで長々と書くからこちらも引いちゃう。

 

うち一人も雇ってないんだけど…

何にせよ、僕の会社は僕一人しかいないので、色々書類持ってこいと言われても無いに等しいわけですね。

それで、招集状が来たときに年金事務所に電話して聞いてみたんです。

「うち一人しかいないんですけど。雇用とかないんですけど(行きたくないんですけど)」

というと、たまたまですがイヤな感じの人で

「そうは言われましても、書類に記載しております所得税の領収書とか給与明細等はございますんではないでしょうかぁ?はは」

というノリで言われてむかついたので

「たったこれだけのために行くの面倒なんですけど(ホンネ)」

って言ったら

「決まりでして、はは」

みたいな返しで、とにかくその日は腹立ちっぱなしで、手帳でこの用事を見るたびに思い出してむかついてました。

 

そして当日

いよいよその日がやってきまして、必要書類を揃えて年金事務所に行きました。

会議室に通されて、パーティションで区切った複数スペースでは他の会社さんが喧々諤々やってる感じでした。

僕は、職員の方に調査の主旨を説明されて、書類を渡しました。

ぼくひとりなんで、書類は少ないし、見るポイントも決まってます。

3分くらいで

「ちゃんとされてますね。問題ありません。優良事業所です」

と。

 

( ゚д゚)ポカーン

としていると。

「これはすべてひとりでされているんですか?」

と聞かれるので

「はい、そうです。今、調べればだいたい何でも自分でできますし、わからないことがあれば年金事務所さんにお伺いしてるので」

というと

「そうなんですよね。調べればできるんですよね。でもそれがなかなか…」

と。

せっかく来たので、「他の会社さんってどんな問題があるんですか?」と聞いたら

・給与が変わったのに社会保険料をそのままにしている
・住所等の変更があった場合に届け出てない
・賞与を払ったのに賞与支払届を出してない
・社保に加入すべき条件で人を雇用しているのに加入していない

ということでした。

 

新規適用があった事業所を中心にランダムで抽出してます

「この調査は、社会保険の新規適用があった事業所さんを中心に、ランダムで抽出して対象としています」

という説明があったので

「何かまずいことでもあるのかと思っていました」

と言ったら

「そういうわけではないんです。ランダムです

と。

 

全事業所対象の調査+4年ごとに調査

社会保険料が重要な財源と目されている今、今後締め付けがますます厳しくなるだろうというのが僕の見方ですが、詳しいことは忘れましたが何かの調査が全事業所対象で実施されるのと、4年ごとにまたこういった調査があるそうです。

そのとき僕の会社はどうなってるでしょうね~

ちなみに僕と同じように呼ばれた会社のみなさん、ちゃんとやってれば何の問題もなく終わりますのでご安心ください。