法人による源泉所得税の申告と納付方法
こんにちは、ハリー(経営者@福岡)です。
今日は企業が所得税を申告して納めるときの話です。
できれば納期の特例を使おう
法人は給料を払っている場合、その月に源泉徴収した所得税(と復興所得税)を原則として翌月10日までに払わないといけません。
しかし、払っている人数が1人とか2人とか少ない場合(常時9人以下)は、1~6月分を7月に、7月から12月分を翌年1月にまとめて払うことができます。
これは特例で、税務署に届け出をすればできます。僕は会社設立時に一緒にしました。
No.2505 源泉所得税及び復興特別所得税の納付期限と納期の特例|源泉所得税|国税庁
電子申告が便利
国税・地方税の申告は、税理士さんに任せている人もいるかもしれませんが、ほぼ一人会社だったり、経理を任せている人が若手の人であれば、自社でやるのも手です。
僕はもともと個人の確定申告を電子申告していたので、そのままの流れで会社もやっています。
環境さえ整えれば便利なんですけど、なかなかそこまで面倒で手が回らないという人もいるかもしれませんが、わかるとずっとやれますし、いちいち外出したり、税理士に高いお金を払わなくて済みます。
手続き関係はこのサイトが詳しいです。
申告はしたのはいいものの・・・納付は?
それで、僕も今年の1月から6月分を電子申告しました(だいぶ前です)。
「便利だな~
…でも、あれ?
払うのはどうするのかな??
きっと税務署から何か言ってくるんだろうな。
あ、電話かかってきた」
…その後、放置すること1ヵ月。。
突然、源泉事務センターから督促のハガキが!
源泉所得税事務集中処理センター室(源泉事務センター)のご案内|福岡国税局|国税庁
そういや結局税務署は何も言ってこなかったな…
とりあえずセンターに電話して女性の方に申告はしたんですけど…と言うと
「では管轄の税務署・所得税担当にお問い合わせください」
ということでした。
源泉事務センターは、所轄税務署とは別組織なんで回されるわけですね。
それで、税務署に電話したらお姉さんが丁寧に対応してくださって
「申告は確認できましたが、納付がまだですね~」
どうしたらいいですか?
「こちらから納付書をお送りします!」
ということになりました。
「ほんとは電子申告の場合ダイレクト納付もできるんですけど…手続きに時間がかかるので」
ん?ダイレクト納付?
「はい、電子申告されたら、受付が済みましたというメッセージが格納されていると思うんですけど、そこにダイレクト納付用の情報が・・・」
こ、これか・・・!メッセージに気づいてなかった・・・あの~今度からダイレクト納付したいんで、届出用紙(※)送ってもらえますか?
「はい、わかりました~」
※追記:下記URLからPDFにブラウザ上で入力して印刷できます。Chromeで行うと漢字が文字化けしますのでIEで入力するまたはダウンロードして行うことをお勧めします。それと、書いてないですが出力した届出書は所轄の税務署宛に郵送しましょう。担当がわからないので「ダイレクト納付依頼書在中」などと書いておけばOKだと思います。
[手続名]ダイレクト納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁
…ということで事なきをえたわけですが、知らないって恐いなと思った次第です。
というか、申告だけして次のアクションを取らなかった自分が完全に悪いわけですが・・・
便利なことには、落とし穴があるものです。
みなさんもお気を付けください!