ハリーのタカの目ブログ

起業日記になりそうな予感

福岡で起業、4年目に入りました

どうも。

ハリー@福岡の経営者です。

ウェザーニュースって会社がAI入れてわりと細かく天気予報できるようになった、というのをテレビで見ました。

今日、別の団体が作ったアプリが思いっきり予報を外しました。

なので、ウェザーニュースのアプリに入れ替えました。どうなるだろ。

 

さて、本日10月23日は、僕が作った会社の設立日です。世間では、「設立記念日」とか「会社創立記念日」とかで、お祝いとかしたりするらしいんですけど、今も一人でやっている僕にとっては日付を見た瞬間に、「あ、そうか」みたいな感じでした。今夜はビールでも飲もうと思います(いっつも飲んでるけど)。

 

それで、毎年この時期になると1年を振り返ってブログ記事を書いていて、去年、おととしと書いた記事を読んで懐かしい感じになったので、今回も書こうと思います。なぜか口調が変わりますがご愛敬。

ちなみに過去記事。

harryike.hatenablog.com

 

 

harryike.hatenablog.com

 

今年で「4年目」に入ったところ。サラリーマンを辞めたのは6年前。はぇーな。そりゃ年取るわけだ。

 

やっぱりね

今年の9月、設立のきっかけとなったクライアントから

「来年は契約更新しません」

と告げられた。

そりゃないよ。お宅が契約するなら会社作れって言っていうから作ったのに。当初の活動内容に見合った見積だしたらさんざん減らすに減らされて、担当の人と「バイト代みたいなもんですね」と笑い合ったあの日はなんだったのか。

途中で担当者が代わって、「契約ではこういう約束だったんですけど」と言ったら

「なかったものとして考えてください」

と言われたり。

それでも頑張って、身を削りながら貢献できたと思っていたけど

「やっぱりね」

という思いだった。

 

起業するならビジネスモデルが重要

やっぱりねって思ったということは、前々からそうなるだろうと思ってたということ。さすがに、永続的な関係は難しいというのはわかっていたし。

担当者が代わってから、何となく切りたそうな空気は出していたし、去年、3年目に更新できたのは正直、奇跡だったかも。

契約を切る話のときに担当者の課長の方が

「いやぁ、私はすごくよくやってくださっていると思うんですけど、会社の方針として人員配置等も含めて…」

と一生懸命弁明されていたのだが、まぁ、この人は内にも外にも自分をよく見せたがるし、周りに対する評価を落とす言動も過去にあったし、この人の器で行くとそんなもんだよな、と。担当者交代による事情変更は、「仕事あるある」のベスト3入りすると思う。担当者はガチャ。こっちが課金するわけじゃないけど。

実際、やがて来るとは分かってはいたものの、最後通牒を突き付けられるとショックはショックで、しばらくふてくされていたのは事実だ。

しかし、色々書いたけど正直なところ、別にクライアントにも担当者にも恨みも何もない。仕事のレベル感も内容も、対価も、やがては捨てないといけないものだったし、逆に、何の実績もない人間を信用してくれて3年間仕事と報酬をくださったこと、そして、会社を作るきっかけを与えてくださったことには、感謝しかない。

「足を向けて寝られない」レベルかというとそうでもないけど(笑)、何か悪感情が残っている感じでもないので、今後も当たり障りなくお付き合いできるんじゃないかと思う。

そもそも、僕が立てたビジネスモデルが甘かったのだ。それに尽きる。一人でやることの限界だろう。次に新しく事業を始めるなら、徹底的にビジネスモデルを突き詰めて考え、議論し、起こりうるリスクを踏まえた上で、事業計画を実のあるものにするしかない。経験して、その重要性が真にわかったことは、今後の僕にとっても非常に重要な意味を持ったと思う。なんてったって、やってみないとわからないことだってあるからだ。

もっと言うと、薄々僕はそれに気づいていて、会社の名前や事業内容を広く設定していたのも事実だ。この3年間の経験を踏み台にして、ようやく会社を次のステージに成長させるところに来たのだ。3年、長いようで短かった。

 

事業計画っておいしいの?

僕は去年の10月末に、事業の現況を整理し、今後の見通しをつけるために事業計画を作った。多くの場合、事業計画は起業する前に作成する。なぜなら、融資を受けたり資金調達につなげたりするためだ。

僕の場合、裸一貫、何の後ろ盾もなく、多額の設備投資もなく、人を雇うわけでもなく、見栄を張るわけでもなく、雑草が芽を出すように誰に気付かれることもなくひっそりと起業した。

だから、事業計画なんてものもなかった。でも、さすがに2年くらい経過すると色々な経験や知見が溜まり、自分でもリソースや今後の展開がわからない複雑な状況になってきたので、いったん状況を整理しようと思って作成した。

いっちょまえに業績推移と今後の計画なんてものも作ってみた。おー、これが「絵に描いた餅」ってよく経営者の人たちが言うやつか、と思った。もちろん、現実離れした数字ではなくて「こうなるといいな」みたいな。

そして、今後の展開として、可能性のある事業について詳細に記述した。今後、こうなりそう、いや、なるといいな、みたいな。

つまり、過去と現状を踏まえた内容半分、夢と希望と思いが詰まったものが半分、「おいしいほかほかの事業計画書」の出来上がり。

 

え、まじで…?

事業計画書を作って、僕は何人かの懇意にしている人に書類を渡して、僕がどうなってるのか理解してもらうことにした。

その中には僕の親友も含まれていて

「これ、そのまま銀行持っていったら融資受けられるんじゃない?」と実際に経験のあるやつからもコメントをもらった。

もう一人は、一緒に色々と考えてくれて、その後の展開について逐一状況を確認しあえるようになった。仲間は大切だなとしみじみと思った。

他の方からは「こんな大事な内容を共有してくださってありがとうございます」とお礼を言われた。

なんかすごくいいことをした気分。

そして、事業計画書を作った直後の昨年の11月から、事態は急展開する。決して、狙っていたわけではなかったが、可能性のある事業が花開いただけだ。でも、そんなに速く実現するとは思ってなかった。これも、運だね。運。実力じゃない。

また、昨年10月ごろから温めていた新クライアントとの契約も今年の4月から実現し、半年間わりと大きくて重要な仕事をいただけた。僕がやろうと思っていたことだったので、とてもありがたかった。

その仕事が9月でいったん終わったのだけど、追加提案をしていて、受け入れられればまた仕事はできそうだ。

最後に、これも4年前からお付き合いのあった方が仕事をくださって、まとまった売上が4月に立った。これもでかかった。感謝感謝。

 

V字回復

そんなわけで、会社の2期目は赤字にしてしまったのだけど、色々な方とのご縁や運のおかげで会社3期目の業績はV字回復を実現し、事業計画書の業績見込みを1期早く前倒しで実現できる結果となった。

この展開には僕も親友も驚いたし、いやー、世の中何があるかわからないもんだなと思った。

まさしく、勝ちは勝ちの不思議あり、負け負けの不思議なし。

 

安定などない

とはいえ、別に今の仕事が永遠にあるわけではないので、会社が永続的に安定するような基盤を築けているわけではない。そんなもの、あるんだろうか。

それに、やはり年間契約がなくなることは、財務的には痛い。もちろん、トレードオフとして時間と色々な厄介ごとは無くなるのは良いことだ。

なくなる契約ほどのものではないが、ご縁がご縁でつながり、この10月からは新しい仕事もできた。これもまったく偶然の出来事から生じた種なので、狙ってない。ほんと運しかない。

 

社運をかけた一大事業

ところで、僕は2018年が始まる前に、「来年は勝負の一年」にすると決めていた。いや、そうなるだろうと、何か予感していた。

そして実際、仕事をめぐって色々な展開があり、一喜一憂し、紆余曲折が今も生じているさなかだ。それだけでも、僕は十分に勝負があったなと思っていたのだけれども、年間契約が切られる話があった今年の9月以降、事態はさらに急展開を見せた。

僕は今年の春くらいから、あるテーマについてとことん深掘りしていた。そのテーマは、もちろん僕の仕事が関係することだし、僕がこれまでずっと悩んできた問題に対する一つの解決策、つまり、一筋の光明に見えた。

最初は、何気なく見つけた言葉だった。ふーん、くらいの感じで検索したら、日本ではまったくといってよいほど説明がされていなかったし、その枠組みをもとに取り組まれてもいなかった。

元々は海外の文献で見つけた言葉だったので、試しに海外の記事を調べていくと、およよ?と思った。その文献に触れられていた説明とは異なるレベルのことが書かれていて、アカデミックな研究も海外ではかなりされていることがわかった。日本での研究例は、ゼロ。

その瞬間、僕の中で何かがピンときた。

これは、僕がやるしかないんじゃないか。いや、この問題について悩んできた僕こそがやるべきだ、と。

それから、海外の第一線の人が書いた記事を読みあさり、色々な取り組みを知り、研究論文も読み、日本で水面下で展開されている事例も踏まえた上で、僕の会社のサイトに記事をアップした。とある人の集まりの場で、発表したりもした。

日本では体系的に詳しく説明されている記事が皆無なので、そのキーワードで検索すると、今のところ会社のサイトが上位にヒットする。実は、この手法は過去にこのブログで学んだことだ。誰も調べていないこと、書いていないことを、素早く日本語でまとめて公開する。そうなると波が来た時に最初に乗れる。当たり前のことだが、先読みができないと難しい。

僕はそのテーマを日本で共有していくことを考えた。色々な場で紹介していくと、時代の流れもあってか、多くの人が関心を寄せてくれることがわかった。何せ、誰も否定できない考え方だからだ。かといって、当たり障りのない、口当たりの良いだけの話でもない。きわめて実務的で、組織を革新・改善するための枠組みだ。

それに、今まで僕のやっていることをみんな理解しにくかったようだが、この枠組みを通すと、あら不思議、みんなよく理解してくれるようになった。これはつまり、経営者レベルの人にわかりやすく伝えられるということだ。

そして、記事を公開してしばらく後、色々な経緯を経てある会社のキーパーソンの目に僕の書いた記事が留まった。そこからの展開が恐ろしく早く、協働研究・開発のために勉強会が開かれ、参加者の方がクライアントに提案し、採用されるにまで至っている。

もちろん、まだなじみがない言葉ではあるし、経営者の中には理解が及ばない人もいるかもしれないし、実務的なプロセスとして確固たるものがあるわけではないから、色々な難しさはあるが、これからは時代の流れも後押しして、日本では主流になると思っている。というか、そうする。これは、僕の会社の社運をかけた取り組みなのだ。

 

展開構想

心理学者のアドラーは「人の悩みはつきつめると人間関係の悩みに行き当たる」と言った。

僕は「働く人の悩みは、組織の悩みに行き当たる」と思っている。

そこで僕は、見つけたテーマについて取り組み、紹介した人の反応を見て、考える中で、「このテーマは僕だけのものにしてはいけない」と思うようになった。

人の役に立つ良い考えであれば、それは、もっと世のため人のために共有される方がいい。それが組織をもっとより良くして、日本社会が、そして、そこで働く人たちが幸せになるのなら、そうあるべきなのだ。

そう考えた結果、僕はこのテーマを会社の手から離すべく、より公益的な社団法人を設立してそこにテーマを預けることにした。一般社団法人は、自社ビジネスにつなげるために作る我田引水型のパターンが多い。しかし、このテーマを一人では実現できないことがわかりきっているので、僕はより多くの協力者が必要だと思っているし、主旨に賛同してくれる方たちとメリットが分け合えるのならば、本望だ。

懇意にしている司法書士の方に主旨を説明して、設立の手続きをお願いしたところ

「私が手がけた中で、公益性の高い一般社団法人の例を初めて見ました。ぜひ私も応援させてください」

とありがたい言葉をいただいた。

ゆくゆくは、研究所を設立し、日本におけるアカデミックな研究を支援して、より実効性と根拠のある取り組みを公開できるようにしたいと思っている。そして、そのための布石はすでに打ってある。

 

仲間が欲しい

こうなってくると、一緒に働いてくれる仲間がいよいよ必要になってきていて、会社の取り組みと、社団法人の取り組みと、とやっていると段々と手が回らなくなってきている。それに、時間と手間をかけてやるべきことも多い。

僕の会社のインターン生や大学時代の友人に一部仕事を頼んだりしている。まじで助かっていて、ほんとに仲間って大事だなと痛感。仕事量としては、本格的になってきたらこりゃまずいな、という段階に来ているように思う。僕一人では何もできない。が、僕はとにかく一歩を踏み出す。

しかし、先立つものはやはり「お金」。

どうすっかなー、どうなるんだろうなー、というのが現状。

 

インターン生について

 現在、7名の大学生が僕の所でインターンをやっています。

harryike.hatenablog.com

 

最初に来たゲイバー通いの子は、ついに2年になりました。よくこんなおっさんに付き合ってられるわな(笑)そんな彼女もあと半年で卒業なので、今からどうやって送り出そうか、僕に染まりすぎてすぐに会社辞めたいとか言い出すんじゃないかとか、色々心配している(それはないと思うが)。正直、もうこの子はいっぱしに仕事ができる。ほっといても勝手に進められるし、進まないときは僕にちゃんと相談する。大学生でこのレベルってすごいと思う。この子を採用する会社はまじで僕に感謝してほしい(何なら教育代も受け取りたい)。

そして、去年受け入れた6名は1年が経過。振り返ると、みんなかなり仕事出来るようになったな、と思う。実際に社会の人に対して成果を出すということに責任もって取り組み、実際に評価も報酬もいただくなかで、かなり成長したと思う。やり取りをしていても、その辺のサラリーマンよりもよほどしっかりしてる。たぶん、入社したら同期からは頭一つ抜け出ると思う。もちろん、その後は本人の努力次第なんだけども。ほんと、この子たち採用する会社、僕に感謝しろ(教育代!)。僕は喉から手が出るほど彼・彼女たちが欲しいが、今はその余裕がない。

いずれにしても、彼らから得られるものは多く、彼らが望む限り続けようと思う。新しい学生の加入もありかな。タテの流れが続くと良いんだけど。

 

変わるもの、変わらないもの

さて、来年の今ごろは果たしてどうなってるんだろうか。

何にしても考えてばかりでも仕方ないので、

勉強する

人と会う

これを継続してがんばっていこう。

また来年、楽しみに。